今回はあまり楽しいお話ではありませんが、身近で事件が起きているため、注意喚起として書かせていただきます。
スクリーンショットなので見づらいかもしれませんが、このような事件がありました。
訪問販売業者が家にやってきて「今すぐ屋根の修理が必要ですよ」「大きな工事をしないといけないほど傷んでいますよ」と不安を煽って、強引に契約を迫ってくる事案が増えています。
このケースは契約後に工事もせず、工賃をだまし取ったというもの。ひどいとしか言いようがありません。
私の場合、お取引きのあるお客様にはこのように呼び掛けています。
「訪問販売が来ても、絶対に屋根には上らせないで」
「甘いことを言っていても信じないで」
そのおかげか、「怪しげな業者から瓦がずれている、棟が崩れている、屋根上がらせろなんていわれている」と連絡を受けることがありました。念のため点検をしましたが、当然ながら屋根屋の私が毎年点検を行っているので、わざわざお金かけるほど傷んでいるわけがありません。
知り合いに建設関係の方がいるなら不安な言葉をかけられても頼れますが、そうでない方にとっては不正かどうかがわかりにくい。屋根は気軽に「自分で直します!」って言えませんし、なおさら厄介です。
このような業者は後を絶たないので、真っ当にやっている業者まで不信感を抱かれてしまいます。
間接的にですが、こういった事件は私たちにも害が及ぶんですね。本当に迷惑な話!
とくに一人暮らしの高齢者は狙われやすいようで、許しがたいことです。
目に余るので、数年前に千曲市でそのような業者がいると聞いたときは、当時の市長に掛け合ったことがあります。
日ごろからよくしてもらっている地元が、餌食になるのは耐えられなかったので。
被害を少なくするために、市報でも何でも構わないので、怪しげな業者が訪ねて来た時の対処法や、地元に根付いた業者を紹介するなどの呼びかけができないかどうか。そういった話をしました。
単純な話ではないようで、当時は市もその点は考慮している、というところに落ち着きました。
ただ、この手の人間は何年かの周期でまた来ます。
実は私の家にも「屋根が傷んでいますよ」と県外の業者が来ました。
「私、屋根屋なんですけど」と断っても提案をやめない。
先週伺ったお客様の家にもよく訪問販売がくるそうで、そのあきらめの悪さはほかに生かせないのか、なんて怒りを通り越して冷静にすらなってしまいます。
やっぱりおいしいんでしょうね。
そうでないと、このようなタケノコみたいに出てきませんから。
人を騙して得たお金でごはんを食べるなんて私には考えられません。早くいなくなってほしいものです。
どの世界にもこういった人間がいますが、人や周りのことをまじめに考えて仕事をしている人たちに対して本当に失礼。
被害がゼロになるのは不可能だとわかっていますが……
少なくとも自分の周りからこういった話だけは流れてこないことを、切に祈っています。